双子を寝かしつけると、ちょっと自由な時間があります。この時に自分の事が出来るようになります。
例えばトイレとか、着替えたりとか、掃除とか、食事とかです。
普段の生活のあらゆることが双子の育児で奪われていきます。毎日、毎日、泣き声の中にいると自分のしなければいけないことが判らなくなってくるのです。
頭の中が「双子、双子、ふたご」とそれだけになります。判断能力が双子中心になります。私は気持ちの切り替えが出来ましたので、双子一本で過ごしてきました。
今は、毎日泣くこともなくなり自分の事は自分で出来るようになり、手が掛からなくなってきました。それでも一つだけ直っていないことがあります。
それは、音に敏感になるということです。
冷蔵庫の「ブ~ん」という音、「ガタン」と物が落ちる音、全ての音に対して、双子につなげてしまいます。双子のどちらかがベットから落ちたかな。寝ていて頭をぶつけたかな。布団は掛かっているかな。
今の音は何だ、何だ、と考える癖がついてしまったので、今でも音にだけは敏感になっています。隣の部屋にいるときにも、常に双子のどちらかが泣いているのではないかと耳に神経を集中していたからだと思います。
かすかな音でもこれは何の音と普段気にならないような音まで聞こえるようになりました。
そんな双子たちですが、何事も無いような顔をして「そんなの関係ね~」って言っています。