妻が妊娠してから、日に日にお腹が大きくなっていきました。４ヶ月目になるともう生まれるのではないかというくらいになってきました。１年前には、長男を出産していますので、そのとき生まれる時のお腹の張り具合と同じに見えました。
病院でエコー検査をすると、「双子です。」と言われました。驚いたのと、だからお腹がこんなに大きいのかという納得した気持ちでした。
「どうしようか、生まれて育てられるのかな。」
正直、心配のほうが大きかったのを覚えています。それでも妻には、大丈夫だから産んでとお願いしました。
私が家で仕事をしていたこともあり、何かと妻の面倒を見ることが出来たのも妻の心配を少しでも少なくすることに役立ったかもしれません。それしか男には出来ません。
このとき、長男は１歳にもなっていませんでした。歩くことが出来ない長男、その面倒を見ながらの妊娠は、かなり大変だったと思います。
出産予定より一ヶ月早く陣痛が始まります。妻のお姉さんに妻のことをお願いして、病院を後にします。私は家で長男とお留守番です。長い一日でした。
朝、病院に行って、生まれた連絡があったのが夕方近くでした。妻の姿を見に病院に行くと、疲れきっていました。それでもしっかりと話すことが出来たのには女の強さを感じました。
双子、共に元気ということで、顔もそっくりな男の子二人です。見分けがつきません。こうして双子の出産を見ましたが、そこから、想像もしていなかった限界ぎりぎりの体力勝負の世界が待っていました。
